トキメキウサギ(通称:トキウサ)
トキメキウサギ(通称:トキウサ)は、このプロジェクトの技術まわり全般を担当しています。
NFTの発行(ミント)、NFCタグへの書き込み、QRコードの生成、ウォレットの管理、ホームページの構築と更新……目には見えない部分を静かに支えている。
トキウサは、ウサギの姿を借りた「コンピューター担当の中の人」です。。
このプロジェクトの出発点には、疑問がありました。
「ブロックチェーンって、もっと“遊び”に使えない?」
投機でもマーケティングでもなく、
“誰かの願い”や“気持ち”を、未来に残すための仕組みとして。
技術をやわらかく、やさしく、使えないか。
そんな妄想から、トキメキワークスは始まりました。
この技術の世界を見てきた中で、忘れられない人がいます。
ひとりは、金子勇さん(通称:47氏)。
P2P技術を使ったファイル共有ソフト「Winny」を開発し、
それまでのネット社会にない自由と衝撃をもたらしました。
逮捕、裁判、無罪確定――そして、その直後の病死。
ようやく自由を手にしたその数ヶ月後、金子さんは突然この世を去りました。
享年42歳。
この国の技術史に刻まれた、深く静かな傷跡です。
もうひとりは、サトシ・ナカモト。
ビットコインを設計し、ブロックチェーンを最初に動かした、匿名の開発者。
2008年に論文を投稿し、2009年にそれを現実にしました。
彼が最初に得たとされる110万BTC。
いまでは1兆円以上とも言われるその“宝”に手をつけることもなく、
名も顔も明かさず、ただ静かにこの世界から姿を消しました。
まるで「この世のすべてを、そこに置いてきた」とでも言うように。
財産も、功績も、すべてを残して。
ただ“仕組み”だけを世界に残して、
サトシ・ナカモトは、沈黙の中で伝説になったのです。
トキメキワークスは、そんな偉大な背中を追いかけているわけではありません。
けれど、**「この技術を、遊びのために使う」**ってどう?
NFTは、「売るための証明」じゃなくて、
「願いを残すための鍵」になれる。
NFCタグやウォレットは、
“誰かと誰かをつなぐ手紙”のようなものにもなれる。
いま、ブロックチェーンやNFTは「金を稼ぐための道具」になりつつあります。
金子さんもサトシさんも遊びのために作ったコードだったと思います。
違法コピーや投機のために作ったんじゃないって思っているはずです。
だからこそ私たちは、「遊び」という形で、向き合ってみたいと思います。
技術だけでは足りない。
想像力と、感性と、誰かを思う気持ちが重なって、ようやく価値になる。
制服のポケットにスマホとあふれんばかりの未来を詰め込んでるような、
そんな若い誰かの発想が加わることで、
NFTもブロックチェーンも、まだ見ぬ“別の何か”に変わっていくかもしれません。
トキウサは、今日も静かにコードを打ちながら、
誰かの「トキメキ」がちゃんと届くように、裏で働いています。